スケジュール

8 25 15:45~の回 国内外のフリースクールの子ども・若者の映像作品の上映&制作者のトークセッション

この回のみ参加費500円(前売りなし。会場に直接お越しください。)

17:10~の回 コップの中の子牛 Bullets in the Hood Death of A Gay Teenager

【トークゲスト】砂川秀樹(文化人類学者)

19:00~の回 班女(映像上映のみ) ベアテ・シロタ・ゴードン 星が流れてる

「班女」豊雅俊監督 トークセッション

8 26 14:00~の回 ごっこ SOUTH FOREST

「SOUTH FOREST」黄雯睿監督
「ごっこ」大泉恒平監督 トークセッション

15:50~の回 たゆたいながら

阿部周一監督 トークセッション

17:45~の回 FREISTUNDE 一日中何もしない From Tsukuba

「From Tsukuba」森元諒監督 トークセッション

8 27 12:00~の回 班女(劇団山の手事情社&シューレ大学映像プロジェクト) ■演劇公演&映像上映

大久保美智子さん(俳優・山の手事情社) 豊雅俊監督 トークセッション

14:00~の回 「生きたいように生きる」と今日の映像表現 ■原一男監督講演」
15:30~の回 ごっこ SOUTH FOREST From Tsukuba 10周年記念ディスカッション
終了後 交流パーティー ※参加費別

*コマの中の作品は上映順ではありません。上映順をお知りになりたい方は事務局までご確認ください。

■原一男監督トーク

「生きたいように生きる」と今日の映像表現

●8月27日 14:00~の回

ドキュメンタリー映画の巨匠原一男監督は危機感を持っている。現代社会に生きる人々に、現代映像を学ぶ学生や、若手作家達にも危機感を持っている。映像表現の第一線で40年以上にわたり活躍してこられた原監督が抱く危機感とはどのようなものか、今回の上映作品も含め、「生きたいように生きる」というこの映画祭のテーマと現在の映像作品について大いに直言を語って頂く。

プロフィール:

原一男(はら・かずお)…映画監督。45年生まれ。72年、疾走プロダクションを設立し、『さようならCP』を監督・撮影。その後の作品に、『ゆきゆきて、神軍』『極私的エロス・恋歌 1974』『全身小説家』などがある。新作は『ニッポン国VS泉南石綿村』(2017年) 。2006年から大阪芸術大学映像学科教授。http://docudocu.jp/

■原一男監督推薦作品

たゆたいながら

●8月26日 15:50~の回

原発事故後、福島市は放射能に汚染されるも、避難区域に指定されることはなかった。不安を抱えながらもとどまり続ける人、迷いながらも地元を離れ、非難した人。選択・葛藤・そして分断。

監督:阿部周一/2017年/75分/日本

■演劇×映像スペシャルセッション

班女

●8月27日 12:00~の回※映像のみ上映:8月25日 19:00~の回

三島由紀夫は日本文化に造詣が深かったことは周知のことであるかもしれないが、存外、歌舞伎や能の本を書いていたことは知られていない。班女は世阿弥の同名の能を本歌取りしてそのモチーフを活かしながら三島由紀夫ならではの世界を紡ぎだしている作品だ。その現代能を現代演劇で様式・型を取り入れて演じようというのが今回の大久保美智子を中心とした山の手事情社の演劇である。「様式をめぐる冒険」じゃその制作過程を描いたドキュメンタリー映像だ。三島の本の伝統舞台の基底である能楽師に教えを請いながら、現代劇として班女を演じるまでのダイナミックな過程を映像化している。今回の映画と演劇は別々の表現をブツブツと並べるのではなく、ひとつながりの表現として上演することの一つの企図である。

演劇:劇団山の手事情社/映像監督:豊雅俊

シューレ大学国際映画祭10回記念特別上映&トーク

この映画祭は今年で10回の節目を迎えた。映像表現を軸に生きていこうという人、映像作品を観るのが好きな人、そんな人たちが「生きたいように生きる」という趣旨の映像表現を観に、1年に一度集まる映画祭にしたくて2008年に鬼才原一男監督をアドバイザーにこの映画祭は始まった。出会える映画祭にしたい、ということから、上映後のトークセッション、会話のあるカフェ、誰もが参加できるパーティーなども続けてきた。第10回記念の今回、原一男監督の講演とそれに続くオープンディスカッションを最終日に据え節目としたい。

■【緊急企画】10回記念ディスカッション
映像表現で生きたいように生きるにはどうすればいいのか

●8月27日 15:30~の回

「生きたいように生きる」という言葉は変哲もないかもしれないが、実際にそのように生きるのは難しく、また切実な問題だ。この映画祭を始めるときに、私たちは生きたいように生きるということを、映像表現で突き抜けるということを同好の士とこの映画祭を基盤に実現しようと志した。しかし、私達がそのような映像表現をすることは難しいだけでなく、応募していただいている作品も、多くの映画祭や上映会などで見る作品からも多くの映像表現者にとって難しさがあるように感じられる。それは、私たちが生き難いからということで終わらせたくないし、所詮無理、と開き直りたくもない。どうしたら風穴を穿つことができるのか、今回の上映作品の監督と実行委員の渾身のオープンディスカッションを本映画祭10回の節目に繰り広げたいと思います。

●10回記念特別上映作品

コップの中の子牛

監督:朱彦潼/2014年/11分/日本

●8月25日 17:10~の回

父が4才の娘ヌヌに牛乳コップに牛がいるという嘘をついた。それを信じて娘が牛乳を飲み干したが、牛はいなかった。父が常にいろんな嘘をつき、娘が段々父のことを信頼しなくなってきた。

Bullets in the Hood

監督:テレンス・フィッシャー/2004年/22分/アメリカ

●8月25日 17:10~の回

ブルックリンで育ったテレンスは、7人の友人を銃で失った経験から、銃社会の問題をテーマにドキュメンタリーを制作し始めた。そのさ中に目の前で友人が警官に撃ち殺されてしまう・・・。ダウンタウンコミュニティテレビの若者向けプログラムから生まれた渾身の一作。サンダンス映画祭・審査員特別賞受賞。

Death of A Gay Teenager

監督:Kang Sangwoo/2009年/23分/韓国

●8月25日 17:10~の回

ひっそりと内に秘めながら、しかし確かにあるこの思い。私はこの思いが報われないことを知りながら、彼を見つめ、彼のことを考えてしまう・・・。そして「私」の思いが静かに押し殺されていく様を描く。クールだが、見るものにヒリヒリとした痛みを感じさせる作品。

星が流れてる

監督:山本菜々子/2007年/5分/日本

●8月25日 19:00~の回

当映画祭の前身に「国際映画イベント 閉塞感のある社会で生きたいように生きる」がある。このイベントは当時シューレ大学の映像アドバイザーだった羽仁未央氏と共に企画段階から密に作り上げ、開催された。この作品は当時シューレ大学生だった山本が、イベントを共につくった、羽仁未央氏やシューレ大生、各国の友人達へ送る手紙のような作品である。

ベアテ・シロタ・ゴードン

監督:豊雅俊/2011年/30分/日本

●8月25日 19:00~の回

女性として唯一、GHQの日本国憲法草案製作に関わったゴードン氏のドキュメンタリー。彼女は幼い頃両親と共に日本に来て、当時の女性の置かれている状況を目の当たりにした。女性と子どもの権利を守ることは自ずと平和につながる――そのような思いから、敗戦直後の日本国憲法に女性や子どもの人権の必要性を訴え盛り込んだ。

FREISTUNDE 一日中何もしない

監督:マルガレーテ・ヘンツェ/2015年/66分/ドイツ

●8月26日 17:45~の回

この映画は幼い息子を持つ映画監督が既存の学校に飽き足らず、息子を通わせたい理想の学校を探し求める映画だ。監督が注目したのはフリースクールだ。子どもが何をどんな風に学ぶのかを決め、学校のあり方までも子どもたちで作りあうところに魅力を感じたのだ。監督はドイツ、イギリス、イスラエルなど、世界の関係者を訪ね、90人もの人にインタビューしたドキュメンタリー映画だ。

■トークゲスト:砂川秀樹さん(文化人類学者・シューレ大学アドバイザー)

●8月25日 17:10~の回

文化人類学者としての活躍だけでなく、性的少数者のアクティビストとして東京のプライドパレードを軌道に乗せ、日本で初めてピンクドットを沖縄で成功させるなど活躍してきた。この映画祭では不登校というマイノリティ性だけでなく、性的少数者の表現も多く寄せられてきた。そのようないきさつからご登壇頂く。

 

作品紹介

公募作品

8月26日 14:00の回 8月27日 15:30の回

ごっこ

監督:大泉恒平  2015年/53分/日本

「人形ごっこするぞ!」男のくせに人形遊びをするほど仲良しだった大泉家三兄弟。しかし、長男の不登校を機に兄弟の会話はなくなってしまった。大学の卒業制作という機会を得て長男・慶太にカメラを向けた僕。「もう一度、仲の良かった関係性を取り戻したい」そんな些細な願いのはずが、次第に二人の関係性は歪んでいく。人形の代わりにカメラを持って、20年越しのごっこ遊びが始まった。

8月26日 14:00の回 8月27日 15:30の回

SOUTH FOREST

監督:黄雯睿  2017年/6分/日本

戦争中のガザ動物園、閉じ込められたまま困窮する無力な命達に餌を与える少女。そこへ突然、空爆が襲う。

8月26日 17:45の回 8月27日 15:30の回

From Tsukuba

監督:森元諒  2017年/9分/日本

主人公はつくばに住み、筑波大学に通っている大学生である。繰り返す変化のない日々。この繰り返しの先に、彼はつくばからどこへ行くのか、どこへ行くことができるのか、どこへ行きたいのか。期限は迫っている。彼は苦悩の先に何をみるのだろうか。いや、苦悩の先には何もない。

フリースクール部門

8月25日 15:45の回

世界と日本のフリースクールの映像の世界

フリースクール、オルタナティブスクール、デモクラティックスクール、様々な名前が日本にも世界にもある。今回上映する3本はイスラエルを代表するヘデラ・デモクラティックスクール、今、注目を集める不登校特例校の東京シューレ葛飾中学校、滋賀のブラジル人学校である日本ラチーノ学院OGの作品だ。どの場でも自分の好きなことを好きなだけ取り組むことができるのだということをその映像が雄弁に語っている。ヘデラの作品は既にスタイルがあることを感じさせるし、葛飾シューレの作品はスタッフも巻き込んで楽しんでいる様子が伝わってくる。ラチーノ学院の作品は映像をつくることの喜びに溢れている。