2019.06.17更新

学生の声

※過去(または現在)学生が書いた文章を、時々紹介していくシリーズです。

【シューレ大学活動報告】No.37(2017年度第2号、2017年10月6日発行)より

 

変わり得るということ。

私は2017年の今、自分研究というものをしている。自分研究とはその名の通り自分自身を対象とした研究だ。そこで私が取り上げた事柄は、ずっと長い間、いつでも私のそばを離れずにいた、私のもう一つの名前であるかのような「孤独」についてだ。

どうしてその「孤独」を今取り上げようと思ったのか、そのきっかけは、いつからか私が自身の孤独感に変化を感じ始めたことにある。以前の私は、毎日のように「寂しい、孤独だ、辛い」と、どうしようもなく強大な孤独感の中で、途方に暮れて泣き続ける日々を送っていた。けれど、気がつくと、いつからかそんな風に日々を過ごさなくて済むようになっていた。今日一日を生き延びる事さえギリギリという毎日を送らずに済むようになっていた。

果たしてそれは何故か?そんな事から私の自分研究は始まった。研究ゼミと言う講座の中で発表をし、参加者と意見を交わし合う中で、私は色んな事に出会っていった。それは、私が忘れてしまっていた私の過去であったり、<もう済んだ事>としてきた問題との再会だった。そこにはないと自分が決めつけた場所に、「本当にそうなのかな?」「疑ってみてもいいんじゃない?」という言葉で誰かがライトを当てた時、私はそこに蹲って泣いている、いつかの私を見つけた。

自身の孤独感の変化を探るため私は6つの仮説を立てた。あんなことや、こんな事も関係あるんじゃないか、そんな「自分と言う洞窟」を開拓していくような作業は、なんだかとってもわくわくするものだった。そして、その研究の最後に行きついた場所は、私にとって意外な場所だった。

「もう孤独じゃない」なんて、まだとても言えはしないけれど、決して変わり得ないと思っていた私の孤独感は確かに変わった。そんな私と共に変化する寂しさと手を繋ぎながら、「一生ひとりぼっちだ」と泣いていた私に、もう一方の手を伸ばしたい。「無くなりはしないかもしれないけれど、その孤独感が変わる日がきっと来ると思う」と。そして、「今の私は生きている事を幸せに思っているよ」と。

 

荻野鉄夫