2017.06.07更新

学生の声

※過去(または現在)学生が書いた文章を、時々紹介していくシリーズ第2回目。

【シューレ大学活動報告】No.29(2015年度第2号、2015年10月1日発行)より

「生まれ直した場所」

「シューレ大学はそう簡単には辞められないな」
入学当初の感想。只今8年目でなかなか長いので、予感は当たっている。
どうして長くかかっているか。それは、私はここで「生き方を創ること」がしたいから。
生き方を創るということは、それまで持ってきた価値観を問い直し、解体することから始まる。
その作業は、講座の中でも、食事中も、運営会議でも、新たな出会いの中でも…自分が望みさえすればそこここで起こる。
それは本当に刺激的で、そこからまた価値観を構築し直す作業は「生きる」ことを取り戻していくよう。それっていうのが「学び」なのだ。何者かになる必要はない。自分からしか学びは生まれない。生きる限り学びは終わらないのだ。
オギャァと生まれてからしばらくはそんな感覚があったことを覚えている。でも、少しずつそこから遠ざかってしまった。長い間思うように手に取れなかった「学び」を取り戻し、湧き出る感情をひとつひとつ解放する作業は、まるでもう一度生まれ直すようだった。

これからもそのような体験の延長線上で生きることを望む。恐らくそれを出来なければ精神的に死ぬ。どのように実践していけるのだろうか。
イスラエルのヤコブさんの言う、街全体が学びの場になるという「エデュケーションシティ」にも関心がある。
でも、人間関係・議論の過程の共有を大事にできるこの場だからこそ、生まれ直すような実感は得られたのだ。
私やあなたが存分に生きられる場を創るひとりでありたい。

長くいるのが(まあその基準は曖昧で、一般大学だったら問われないような年数ですら)理解されづらくて悩むケースはよくある。
なのでせっかくだから長年いる私の理由を書こうと思いましたが、いつもいつも自分の状況を説明する責任感を負って、世の視線を内面化もしちゃって、本心にたどり着くのが遅れ、疲れる。そんな風になりそうだったので説明はやめた。
なので、とにかく、時間がかかることもあるのでなるべく焦らない。希望を求め、いたって真剣に前後左右に歩んでいるのだから。

山本朝子