2017.05.17更新

学生の声

※これから時々、シューレ大学の学生による文章を連載していきたいと思います(2015年度にさかのぼったところから始めます)

【シューレ大学活動報告】No.28(2015年度第1号、2015年7月6日発行)より

「最近の気づき」

この5・6月に行われた不登校大学(※編集注:2015年6~7月に開講)に僕は参加した。その講座の中で、ある講師が会場の人に向けた問いかけに、「皆さん自分の個性って気付いてます?」というものがあった。その講師は、「個性は長所と短所を併せ持っているもの」や「個性に上下はない」などと話していて、それを聞いた時、「僕は今まで自分の個性を完全に潰そうとして生きてきたのではないか」ということにハッと気が付いた。
僕は幼稚園の頃から〈人と違う自分〉を意識していて、そんな〈人と違う自分〉を否定し、嫌悪して生きてきた。だから「人と同じようになりたい」と強く思い続けてきた。今にして思えば、全く自分じゃない人間になろうと努力し続けていたのだと思う。そしてその努力を未だに続けていたんだということを思い知った。
一時期その〈人と同じようになる〉ということが叶った時期があった。その時期はすごく快感で嬉しくて「これで生きていける!」と思ったのを覚えている。しかし、その調子の良さはすぐ崩れてしまった。当時はその理由がわからなかったけど、今ならわかる気がする。その調子の良さは〈人と同じようになれた〉喜びだけであって、根底で〈人と違う自分〉を否定し続けていることに変わりはない。その自己否定に気付かない限り生き難さは変わらないのだ。
ずっと〈人と違う自分〉に思い悩み苦しんできたけれど、誰一人同じ人なんていないことが最近ようやく腑に落ちてきた。〈人と違う〉と幼稚園の頃に感じていたことは至極当然のことで、そもそも〈人は違う〉ものなんだ。自分は自分でしかなく、得手不得手も人それぞれ。それぞれに合ったスタイルで生きていくしかなく、そこに優劣はない。僕の個性は不便なところも多々あるけれど、まずそういう自分を認めていくことでしか生きたいように生きていくことはできないのではないかと思う。
僕は今まで生き難さ満載で生きてきたけれど、そうした自分を苦しめていた生き難さの正体を一つ一つ暴いて解体していきたい。そのためにはいろんな人の力を借りながら自分を知って、そして人を知り、世界を知り、試行錯誤しながら、誰になるでもなく唯一無二の自分を生きていきたい。

A.K.